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2008年8月

#117.(中絶6)

私は、食欲は全然なかったのですが、

薬を飲まないといけないで、

少し無理をしてパンを食べました。

ですが、いままで食べたことのないくらい、

おいしく感じました。

アイツはその間、何も言うことなく、

じっとこちらを見ていました。

しばらくすると、

看護婦さんが様子を見に来てくれました。

「お腹はどうですか?今ね、まだ止血の綿が

入ってるから、これから出しますね。

・・・・・彼は、少し席をはずしていてもらってのいいかな?」

「・・・・・あ、はい。」

そういうと、アイツは部屋の外に出ていきました。

私は、再びベットに横になり、

看護婦さんが処置をしてくれました。

・・・・・こうやって、赤ちゃんも取り出したのかな・・・・

なぜか、そんなことを、

悲しみの感情もない中で、

ぼんやりと考えていました。

         つづく

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#116.中絶(5)

おぼろげな意識の中、

どこか遠くの方で、

女の人の声が聞こえました。

「・・・・・そろそろ目覚めると思いますから」

「・・・・あ、はい・・・」

ぼんやりと、白い天井が見えました。

「・・・・・・真緒!!」

・・・・・・・アイツくん・・・???

声のする左側を見ると、

アイツがベットの隣に座って、

心配そうにこちらを見ていました。

「・・・・・・終わったの?」

「・・・・・うん」

「・・・・・・赤ちゃんは・・・・?」

「ほんとに、ごめんね・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・。

もう、お腹の中に、いないんだ・・・・・

守ってあげられなくて、ごめん・・・・

本当に、ごめんなさい・・・・・・

そう思うのと同時に、お腹に張るような痛みが

し始めました。

それと同じ位の、いいタイミングで

看護婦さんが入ってきました。

「あら、目が覚めたようね。

じゃあ、お薬のんで、大丈夫なようなら

いつでも帰っていいわよ。

・・・・・ちょっと待っててね。」

そういうと、看護婦さんはまた部屋からでていきました。

しばらくすると、

焼きたてのような温かいパンと、お茶と、薬を持って

また入ってきました。

・・・・・・・なんの薬だったかは、忘れてしまいましたが・・・・

とても温かく、おいしいパンだった記憶があります。

お腹が痛いのは、「あった物がなくなったんだから」

との事でした。

           つづく

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#115.中絶(4)

分娩室に入り、下の服を脱ぎ、

分娩台に仰向けに寝ました。

しばらく待つと、

オルゴールの音色が聞こえてきました。

「ゆりかご」でした。

その音色に、何とも言えない悲しさが込み上げてきて

今にも泣き出しそうでした。

やっぱり、やめたい・・・・・

走って逃げ出そうかとも思いました。

でも、そうすることもできず、

ただ、涙ぐみながら

ベットに寝ていました。

先生が来て、私の頭の方から言いました。

「麻酔をします。私が、数を数えるので、

その後に続いて、真緒さんも数えて下さい。」

「1」

「1・・・」

「2」

「2・・・・・」

いくつまで数えたでしょうか。

私は、意識を失いました。

               つづく

長い間、放置ですみません( p_q)

今度は、いつになるのやら・・・・(オイ

私は、元気です。

ただ、仕事などが忙しくって・・・・・

なかなか来れないかもしれません。

ごめんなさいっ

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